はじめに:管理人がITSUKIに着目した理由
最近、SNSやブログなどで「株で数十億円を稼いだ元証券マン・ITSUKI」という名前を目にする方が増えてきたかもしれません。
彼の公式LINEでは、実践的な投資手法や株式投資の知識を発信しているとのことで、多くの個人投資家が興味を持っているようです。
しかしその一方で、ITSUKIについて調べてみると、不自然な点や疑わしい情報も少なくありません。
今回は、株式投資を始めたばかりの個人投資家の方に向けて、ITSUKIとは何者なのか、本当に信頼できる人物なのかを検証していきたいと思います。
ITSUKIとはどんな人物なのか?
旧帝大卒、証券会社での実務経験あり?
ITSUKIは、旧帝国大学(いわゆる東京大学や京都大学など)を卒業後、国内大手の証券会社に入社。
約10年間にわたって、株式の発行や上場支援などを行う「ECM業務」に携わっていたとのことです。
これだけ聞くと、かなりの実力者に見えます。
しかし、ネット上に彼の実名や現在経営しているという資産運用会社の情報は一切見当たりません。
証券会社に長く在籍していた人物であれば、業界誌やニュースサイトに名前が出ていてもおかしくないのですが、それも確認できませんでした。
ITSUKIの名前が紹介されていた「株式投資の真理」とは?
一見、投資家の味方に見えるが…
ITSUKIの名前が最初に紹介されたのは、「株式投資の真理」という情報サイトです。
このサイトは、初心者向けに分かりやすく株式投資のノウハウを紹介しているように見えますが、実は過去に複数の悪徳業者を推奨していたという背景があります。
過去のステマ行為と行政処分の実態
このサイトは以前、「投資顧問の真理」という名前で活動しており、以下のような業者をおすすめしていました
これらの業者はすべて、金融庁などから行政処分を受けて廃業しています。
つまり、「株式投資の真理」は見かけは中立的な情報サイトでも、実態は信用できない業者を宣伝するステルスマーケティングの温床だったのです。
そのようなサイトがITSUKIを「おすすめ」していることから、筆者は最初から不信感を持ちました。
ITSUKIの「AIツール」は本当に使えるのか?
LINE登録してみたら見えてきたこと
管理人は実際にITSUKIの公式LINEに登録し、やり取りを試みました。
やり取りの中で紹介されたのは、AIツールを使って将来有望な銘柄を自動で見つけてくれるというサービスです。
ただし、投資手法や分析の考え方などを教えてくれるわけではなく、「上昇する可能性が高い銘柄を抽出するツールを契約しろ」と言うだけ。
そのため、「再現性のあるノウハウ」とは言い難い内容でした。
契約書面の提示をお願いしたら…
「AIツールに興味があるので、契約書面を送ってほしい」と伝えたところ、驚くことにその後、一切連絡が途絶えました。
通常、きちんとした業者であれば契約内容や利用規約などをきちんと説明するのが当然です。
連絡が途絶えたということは、もしかすると契約書など存在しないのではないか、と疑わざるを得ません。
ITSUKIに関する口コミや実績はあるのか?
ITSUKIの投資ノウハウやAIツールを使って「本当に儲かった」という声は、X(旧Twitter)や掲示板、ブログを探しても一切見当たりません。
その代わり、ITSUKIを「おすすめする」ようなサイトやnote記事がいくつか存在しますが、どれも似たような文体であり、情報源が限定的です。
これらの多くは、いわゆる宣伝目的のサイトの可能性が高いと考えられます。
SNS型投資詐欺にもご注意を
近年、SNSをきっかけにした投資詐欺が急増しています。
投資詐欺とは断定できませんが「資産20億円トレーダー」「無料でノウハウ配信」といった甘い言葉で勧誘し、素性の分からないLINEアカウントを追加させて高額なツールや情報商材を売りつける手口が目立っています。
警視庁や金融庁も、こうしたSNS型投資詐欺に対して警告を発しています。

甘い言葉に惑わされず、相手の実績や運営元が明確でない場合は、安易にLINE登録をしないことが大切です。
結論:ITSUKIは信頼できる存在なのか?
ITSUKIの経歴は魅力的に見えるかもしれませんが、その裏側を調べていくと、多くの疑わしい点が浮かび上がってきます。
- 情報発信源がステマの常習サイトである
- 実名や実績が確認できない
- AIツールの中身が不透明で、契約書の提示すらない
- 利用者からの実績報告が皆無
- SNS詐欺と似た構図が見られる
これらのことから、ITSUKIの投資ノウハウやAIツールに安易に手を出すのは非常に危険です。
さいごに:自分の資産は自分で守ろう
株式投資は自己責任です。確かに「プロが教える儲かる銘柄」は魅力的に映るかもしれません。
しかし、目の前の情報が本当に信頼できるものかどうかを見極める目を持つことが、長期的に資産を守る第一歩です。
あなたのお金と時間を無駄にしないためにも、まずは信頼できる情報源を探し、基礎からしっかり学ぶことをおすすめします。
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