株マイスターの評判は?過去の行政処分からサービスの評価まで徹底解説

株マイスター コラム

投資顧問サイト「株マイスター」を知っていますか?

「株マイスター」は、一般社団法人日本投資顧問業協会に所属し、関東財務局長(金商)第850号の登録を持つ「株式会社SQIジャパン」が運営する投資助言サービスです。

インターネット上では「株マイスターは悪質ではないか」といった声も聞かれ、その評判は賛否両論に分かれています。
この記事では、株マイスターのサービス内容から過去の行政処分、実際の利用者からの口コミ・評判まで、多角的に掘り下げていきます。

 

株マイスターの基本情報と提供サービス

「株マイスター」は、日本株式投資に特化した専門サイトとして、個人投資家が安定した利益を上げることを目的としています。
現在の所在地は東京都千代田区丸の内2-7-2です。

ウェブサイト上では「個人投資家第一主義」を理念に掲げ、アナリストによる多角的な分析と情報収集力で、各会員のニーズに合わせた投資情報を提供すると謳っています。

主な提供サービス

無料サービス

  • テンバガー候補株+急騰3選銘柄情報
    株マイスターに新規会員登録した方限定の特典
  • アナリストレポート(朝・夕2回)
  • 週刊コラム「本村健の投資道場『株をやるなら必ず勝て!』」
  • 先週相場の振り返りと「今週の相場見通し」
  • 無料銘柄相談(保有銘柄や購入検討銘柄について)
  • 「株式市場の“盲点”を斬る!」などの無料コラム
  • 「本日動いた思惑株と関連株」のリアルタイム情報(2025年4月以降更新なし
  • 「株式市場ハザード(危険)マップ」で業種別危険セクターの表示
  • 「株マイ広報局」での実績紹介(2024年10月以降更新されていない模様

有料サービス

  • 期間契約プラン: スタンダード、マスター、マスターEXの3種類があり、提供銘柄数やサポート内容が異なります。
  • 単発スポットプラン: 短期間での利益を目的とした単発の銘柄情報提供サービスで、有料サービス利用者の約93%が利用しているとされています。
  • ポイントプラン: ポイントを消費して有料情報を閲覧するプラン。ポイントには60日間の有効期限があります。料金は60pt(10ptサービス)5,000円~
  • 銘柄サポートプラン: 特定の個別銘柄に関する売買時期や情報についてメールで助言を受けるサービス。料金は1,000円~60,000円
  • あんしんパックEXプラン: 相場下落時の対処法や損失カバー銘柄の紹介。料金は1か月10,000円~
  • 銘柄Choice!!プラン: LINEサービスを通じて空売りを含む個別銘柄情報を提供するサービス。料金は1か月5,000円~
  • 成功報酬プラン: 目標騰落率達成時に報酬が発生するプラン。料金は6か月50,000円~

料金は期間契約プランが月額25,000円から150万円(1年コース)まで、単発スポットプランは10,000円から300,000円と幅広いです。
料金は改定されることもあるので、必ず公式サイトの最新の契約締結前交付書面を確認書ましょう

 

過去の行政処分と懸念点

「株マイスター」を運営する株式会社SQIジャパンは、2016年12月2日から2017年1月1日までの1ヶ月間、業務停止命令と業務改善命令の行政処分を受けていました。

この行政処分の主な理由は以下の3点です:

  1. 虚偽の告知: 顧客に対し「インサイダーがある」「仕手株情報がある」「株価操縦がある」など、あたかも有力な第三者から特別な情報を入手したかのように虚偽の内容を告げて勧誘を行っていた。実際には、勧誘時点で推奨銘柄も決定していなかったケースがあったとされています。
  2. 優良誤認させる広告: 複数のウェブサイトに広告を掲載し、「人気の投資顧問トップ5」などと紹介されていましたが、これは広告会社との契約により「株マイスター」が必ず上位にランキングされる仕組みであり、客観的な評価に基づくものではなかった。また、自社サイトでも「プロアナリストが厳選」「独自のメンタルテクニカル理論を駆使」「幅広い人脈を駆使し、精度の高い独自情報を得る」といった表示があったが、これらは実態のない事実に相違する表示であったと指摘されています。
  3. 限定表示の虚偽: 実際には限定する意図がないにもかかわらず、「○名様限定」と表示したり、抽選を行っていないのに「権利獲得者」になったと告げたりするなどの虚偽行為も確認されています。

業務再開していることから、指摘された問題は改善されたと判断されたことになります。
長年投資顧問業界を見てきている管理人が思っているのは、行政処分後に業務改善して再び運営を続ける会社と、それを機に閉業してしまう会社に二分されてしまうということです。

株マイスターは行政処分後も長期間運営が続いており、いうまでもなく前者であるといえるでしょう

株マイスターの評判と口コミ

株マイスターの口コミは、良い評価と悪い評価が極端に分かれています。

詳しく調べると、あるレビューサイトでは好意的な意見ばかりが目立ち、別のサイトでは否定的な意見ばかりが掲載されていました。そのため、自作自演や関係者による投稿の可能性も考えられます。

このような事情から、正確な評判をつかむのは難しく、実際に無料サービスを試して、自分で判断するのが確実だと感じました。

参考までに当サイトでは、株マイスターの評価を2.5点(5点満点中)とさせて頂きました

評価できる点

  • 無料会員向けのサービスが充実している。
  • 推奨銘柄実績に上がった銘柄だけじゃなく、下がった銘柄も公開している。
  • 日本投資顧問業協会に加入している。

評価できない点

  • 過去に行政処分を受けたことがある。
  • 非会員からの問い合わせの回答がなかった。
  • アナリストの経歴が不明。
  • 更新されていないコンテンツがある。

株マイスターの「強み」と「弱み」

ここまでの情報から、株マイスターの強みと弱みを整理します。

強み

  • 無料サービスの充実
    無料会員登録で注目銘柄が提供され、アナリストレポート、コラム、無料銘柄相談など、多くのコンテンツが利用可能。
  • 中小型株の専門性
    時価総額1000億円未満の中小型株を中心に選定し、大きな値幅や短期間での利益獲得を目指す情報提供を得意としています。
  • 多角的な分析
    複数のアナリストがファンダメンタルズ分析、テクニカル分析、思惑株分析といった異なる観点から意見を持ち寄り、銘柄を決定しています。
  • 損失銘柄の開示
    「ごめんなさい。こんな銘柄も提供していました」と題して、下がった銘柄についても記事にしている点は、良心的といえるでしょう。
    また直近提供銘柄というコンテンツでも騰がった銘柄のみならず、下がってしまった銘柄についても言及しています。
  • 空売り推奨銘柄の提供
    相場状況に応じて空売り推奨銘柄も提供することで、下落相場でも利益を狙えるとしています。多くの投資顧問会社が買い推奨しかしない中、株マイスターの空売り情報の提供は貴重だと言えるでしょう

弱み

  • 過去の行政処分
    現在は業務改善がなされていると思われますが、虚偽告知や優良誤認広告による過去の行政処分は、信頼性に影を落とす可能性があります
  • アナリストの経歴不明
    主要なアナリスト(投資判断者・分析者、助言者)のプロフィールや経歴が公開されていないため、情報源の専門性を判断しにくい点が挙げられます。
  • 実績公開の限定性
    直近提供銘柄の騰落率は騰がった銘柄のみならず、下がった銘柄についても明記されており、その点は評価できます。
    しかしながらその計算方法が利確値で計算されておらず、高値日または安値日で算出されており、不明瞭さがあります。

まとめ

株マイスターは、豊富な無料コンテンツと有料プランを提供する投資顧問サービスです。過去には行政処分を受けた経緯がありますが、現在は業務改善が図られていると考えられます。

利用者の評判を、ネット上で得ることは大変困難です
というのも、投資顧問比較サイトは関係者や競合他社が自演で捏造したものばかりなので、むしろ参考にしないほうが良さそうです

サービス利用を検討する際は、まず無料コンテンツでその情報力やサポート体制を試してみるのが良いでしょう。
その上で、過去の行政処分歴や、免責事項、料金体系、クーリング・オフなどの契約内容を十分に理解し、複数の投資助言サービスと比較検討したうえで、ご自身の投資目標やリスク許容度と照らし合わせて慎重に判断することが重要です。

 

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