景気動向指数とは
景気の現状を把握したり、将来を予測するために作成された指標のことです
基調判断は「改善」「足踏み」「局面変化」「悪化」「下げ止まり」の5つ
景気動向指数の種類
従来はDIを中心とした公表形態であったが、現在ではCIとDIの両方で景気判断されるようになりました
ディフュージョン・インデックス(DI)
景気拡張の動きの各経済部門への波及度合いを測定することを主な目的としている。
DI一致指数は、景気拡張局面では50%を上回り、後退局面では下回る傾向がある。
景気転換点を判定するヒストリカルDIとは異なる指標である。
コンポジット・インデックス(CI)
景気変動の大きさやテンポ(量感)を測定することを主な目的としている。
CI一致指数が上昇している時は景気の拡張局面、低下している時は後退局面である。
先行指数・一致指数・遅行指数
CIとDIには、それぞれ先行指数、一致指数、遅行指数の3つの指数がある。
先行指数
一致指数に数か月先行することから、景気の動きを予測する目的で利用する。
採用系列数は新規求人数、東証株価指数など11
一致指数
景気に対してほぼ一致して動くことから現状把握に利用される。
採用系列数は生産指数(鉱工業)、有効求人倍率など9
遅行指数
一般的に、一致指数に数か月から半年程度遅行することから、事後的な確認に用いられる。
採用系列数は家計消費支出(勤労者世帯、名目、前年同月比)、完全失業率など9
景気動向指数はどこで見れるの?
内閣府のウェブサイトで公表しています
景気動向指数の市場への影響
株価は景気を先取りする先行指数と言われるように、景気と株価は密接な関連があります
個々の経済指標を重要視している投資家は多くいますが、日本経済全体の景気を把握するには景気動向指数に着目するのが一番だと思います
景気動向指数に関するニュース
- 景気動向指数2カ月ぶり悪化(共同通信 2024年10月7日)
- 景気指数、2カ月ぶり上昇 「下げ止まり」判断維持(共同通信 2024年9月6日)
- 景気指数、2カ月ぶり上昇 12月、「改善」判断維持(共同通信 2024年2月7日)
- 9月景気指数、2カ月連続で上昇(共同通信 2023年11月8日)
- 景気指数、6カ月ぶり改善(共同通信 2023年4月7日)
- 景気動向指数2カ月連続で悪化(共同通信 2022年12月7日)
- 景気指数、4カ月ぶり下落 基調判断「改善」据え置き(共同通信 2022年11月8日)
- 景気動向指数、大幅改善 自動車回復で3カ月ぶり―6月(時事通信 2022年8月5日)
- 5月の景気指数、4カ月ぶり悪化 中国のコロナ感染拡大が影響(共同通信 2022年7月7日)
- 4月の景気動向指数、横ばい 内閣府(時事通信 2022年6月7日)
- 3月の景気判断、「改善」で据え置き(共同通信 2022年5月11日)
- 2月の景気動向指数、2カ月連続悪化(時事通信 2022年4月7日)
- 1月の景気指数、4カ月ぶり悪化 コロナによる自動車生産減響く(共同通信 2022年3月8日)
- 21年12月の景気指数、3カ月ぶり悪化(共同通信 2022年2月7日)
- 景気指数、2カ月連続で改善 21年11月、自動車回復続く(共同通信 2022年1月11日)
- 景気指数の基調判断「足踏み」に引き下げ(共同通信 2021年11月8日)
関連項目
景気ウォッチャー調査
景気ウォッチャー調査とは 景気ウォッチャー調査とは、内閣府が毎月調査している景気の動向を示す指標の一つです。 50を境として数値が大きいほど景気が良いとしています。 街角景気調査と呼ばれることもあります。 景気ウォッチャー調査の目的 地域ご...
コメント