株価が暴落した時にどう対処するのが適切なのでしょうか?
資産がリアルタイムでどんどん減っていくのを見ているのは辛いものです。
暴落時に適切に対応できれば、その損失を最小限に抑えることができるかもしれません。
この記事では株価暴落時にどう立ち向かえばよいかを解説していきたいと思います。
暴落は必ず起こると知っておく
まずあなたに知っておいてほしいことは「株式市場は必ず暴落する」ということです。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶという言葉もあるくらいです。
まずは暴落の歴史を紐解いていきましょう。
株価は必ず暴落します。
近年のデータだと、ほぼ7年周期で暴落していることが分かります。
- 2020年 コロナショック
- 2015年 チャイナショック
- 2008年 リーマンショック
- 2001年 9.11同時多発テロ
- 1994年 米国債暴落
- 1987年 ブラックマンデー
この周期でいくと「次は2022年?」と思われましたが、少し手前の2020年にコロナショックで2020年1月17日からわずか2ヶ月で3割の暴落を記録しました。
いつ暴落が発生するかは誰にも分かりません。
大切なのはいつ暴落があってもよいように前もって準備しておくことなのです。
暴落に備えておくことが大切
いつ株価の暴落が起こるか分からない以上、暴落に備えておくことが重要です。
準備ができている人といない人では、いざ暴落が起きてしまった時のダメージが明らかに違ってきます。
管理人自身はリーマンショックとチャイナショックを経験済です。
リーマンショック時には、投資初心者で暴落に対しての対策がまるでできていなかった為、資産に大きなダメージを追ってしまったことを今でも鮮明に思い出します。
管理人が考える暴落に備える3つのポイントを紹介しましょう。
①最低限生活できる資金を確保しておく
暴落時には売りが売りを呼んで、さらに暴落するメカニズムが働きます。
ここでは詳細に解説しませんが、投機家が暴落と見るや、さらに売り注文をぶつけることによって、さらに株価を下落させようと企んでいることも下げを加速させる要因となっています。
信用買いしている投資家の中には、追証が発生してしまい、支払うことができずに泣く泣く保有銘柄を売却するはめになってしまう人もいるでしょう。
いつ暴落が発生しても対処できるように最低限生活できる資金(生活防衛資金)は確保しておくべきです。
目安としては、会社員かフリーランスかという環境にもよりますが、生活費の半年~1年分の現金があれば十分でしょう。
②ポートフォリオのリスクを下げておく(現金や債券の比率を高める)
①に似てますが、現金比率を高めていくことで暴落時にナンピン買いなど様々な対処が取れます。
また仮に追証が発生したとしても、全力買いしている投資家と比較すると落ち着いた判断や行動ができます。
また債券と株式は逆相関の関係にあると言われていますので、株価が暴落した際に債権をある程度の比率で保有していることはリスクヘッジになります。
③暴落時に動じないメンタルを身に付ける
メンタルのコントロールは一番難しいところです。
暴落時は急激に資産が減少していくわけですから、うろたえてしまい適切な判断を下すことができません。
ここで余裕をもって逆の発想をしてみましょう。
株価が下落したことを「怖い」と思わずに「割安になった」と考えてみましょう。
しっかりとした企業分析をせずにチャートだけを見てる人は、株価の上下で「上がる株=良い会社」「下がる株=悪い会社」という判断をしてしまいます。
決算短信などを読み込み、事業内容などを分析をし、ちゃんとその企業を見ている人なら株価が下がっても「下がって割安になったから買い増ししとこうか」みたいな判断が下せます。
暴落時に動じないメンタルを身に付けるには、銘柄選びも重要であるということがお分かり頂けたかと思います。
強い企業の株価は必ず戻ります。
投資先の企業を信じれる精神が強いメンタルを養います。
トレードする銘柄の選定には時間をかけましょう。
バンガードCEOからのメッセージ
画像引用:楽天バンガードHEADS
ここでバンガードCEOティム・バックリー氏が2020年に発したメッセージを引用しましょう。
バンガードとは、1975年に米国ペンシルベニア州バレーフォージで創業した世界最大の資産運用会社で、2,000万人を超える投資家に385本以上のファンドを提供し、5.1兆米ドル(約565兆円)の資産を市場で運用しています(2018年1月31日現在)。
暴落時に為になる金言が散りばめられており、大変参考になると思います。
私自身が30年業務を行ってきた中で、乱高下する市場を幾度も体験してきました。リプライシングは不可避であり、時には激しく変動しますが、常に予測不可能です。こうした状況では、パニックに陥り性急な行動をとるのは賢いことではありません。慌てて売却した投資家が、再び市場に参入するタイミングを見極めるのは容易なことではありません。
乱高下する状況下で、パニックに陥らないことを説いています。
市場が安定している時に構築した投資計画は、市場が下落局面の只中にあっても、放棄すべきではありません。分散投資のメリットをこの時こそ発揮させましょう。
次に分散投資の重要性を訴えています。
要するに短期的な視点で乱高下するチャートに目を向けるのではなく、10年後、10年後の長期的な視点に立って投資先の成長を信じられるかということです。
そのうえで支払っているコストに対してリターンが見合っているのかを見直すことも大切だとしています。
もし納得いくリターンが得れていない場合は、以下の投資でコントロール可能な部分を見直してみましょう。
- 分散
- バランス
- コスト
暴落時の対処
暴落時にできることのパターンは、平常時と変わりありません。
買うか売るか静観するかです。
どの選択をするにしてもパニック状態で行動してはいけません。
ナンピン買いするにしてもタイミングを誤るとさらに損失を拡大する可能性もあります。
買いで立ち向かうなら余力を残したうえで分割購入するのが良いでしょう。
また明らかに下落トレンドに転換し、そのトレンドが長期間続くと判断したら空売りで立ち向かうという手もあります。
しかし暴落時の空売りは上級者向けのトレード手法となりますので、初心者にはおススメできません。
悩んだら投資顧問に相談を
株価暴落時に判断に悩む場合には、プロのアナリストに相談するという手があります。
投資顧問会社の中には、無料で銘柄相談に応じているところも少なからずあります。
相談といっても来社する必要などはありません。
メールで(会社によってはLINEでも相談可能)気軽に相談することができます。
無論無料相談ですので、料金は一切発生しません。
暴落時には大きな損失が発生するケースがあります。
被害を最小限に止めるためにも、投資顧問会社の活用を検討してみてください。
但し金商番号の有無は必ず確認しましょう(無登録業者も無料相談サービスを行っています)
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