地域経済報告(さくらレポート)とは
日本銀行が四半期ごとに公表する報告書のこと
表紙の色が淡いピンク色であることから、さくらレポートという通称で呼ばれることがある
これはアメリカのFRBの地区連銀景況報告が表紙の色から、ベージュブックと呼ばれていることに因んで名付けられたとされている
地域経済報告(さくらレポート)の概要
日本銀行の地方支店・事務所などからの報告を基に全国9地域(北海道、東北、北陸、関東甲信越、東海、近畿、中国、四国、九州・沖縄)の経済情勢を取りまとめたもの
分析している内容は、公共投資や設備投資、個人消費、住宅投資、生産、雇用、所得などの動向
また3カ月前と比べた地域毎の景気の変化も示している
地域経済報告(さくらレポート)の特徴
国内総生産や、消費者物価指数、日銀短観がマクロ調査に分類されるのに対して、マクロ調査では拾いきれない経済の実態を精査することができる
現場の経営者にヒヤリングするさくらレポートは、上記のようなマクロ調査を補完する役割を担う
前回調査との違いを矢印(右上がり、横ばい、右下がり)で示すなど、わかりやすい表現をする工夫がなされている。
地域経済報告(さくらレポート)の公表日
毎年、4月・7月・10月・1月の4回、支店長会議の際に公表される
公表が開始されたのは、2005年(平成17年)
地域経済報告(さくらレポート)はどこで見れる
「金融経済月報」や日本銀行のウェブサイトで閲覧可能
地域経済報告(さくらレポート)の市場への影響
地域経済報告(さくらレポート)日本銀行の金融政策の判断材料として、エコノミストやメディアも注目しています
マーケットに対しても直接的ではないにしろ、間接的な影響があると思われます。
地域経済報告(さくらレポート)に関するニュース
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