米雇用統計

アメリカ 用語集

米雇用統計とは?

アメリカの雇用情勢を示し、世界経済に非常に大きな影響を与える経済指標の一つです。

米雇用統計が発表されることで株式市場や為替市場が大きく動くため、市場関係者が重要視しています。

米雇用統計で発表される項目の代表的なものは下記の通りです。

・失業率
・非農業部門雇用者数
・建設業就業者数
・製造業就業者数
・小売業就業者数
・金融機関就業者数
・週労働時間
・平均時給
など

米雇用統計はいつ、どのような機関から発表されるの?

米雇用統計は毎月第一金曜日の現地時間8:30、日本時間では22:30(4~10月のサマータイムでは21:30)に発表されます。

発表しているのは米国労働省労働統計局で、調査対象は全米企業と政府機関です。

米雇用統計はどのような影響があるのか?

米雇用統計は現在世界の経済指標の中で最も注目されているもので、外国為替市場や株式市場だけでなく、FOMCと呼ばれる金融政策の決定にも影響を与えます。

 

米雇用統計の中でも特に注目されているのは、「失業率」と「非農業部門雇用者数」の2つです。

 

まず「失業率」は、労働力人口のうち、現在仕事がなく、仕事を探している人の割合のことなので、日本でいう完全失業率と同じものです。

ただし、日本では労働力人口を「15歳以上の働いている人と働く意欲のある人」と定めていますが、アメリカの場合は16歳以上となっています。

 

さらに、2つ目の「非農業部門雇用者数」とは、「農業以外での雇用者の数」のことを指します。

 

なぜ非農業部門雇用者数が注目されるのかというと、アメリカ経済発展のためには、毎月20万人の「非農業部門雇用者数」の増加が必要と言われているためです。

 

「非農業部門雇用者数」が20万人を下回るとアメリカ経済減退の不安が出てきますが、逆に20万人を上回るとアメリカの経済が安定すると見られます。

これらのことから、米雇用統計は米国経済全体の景気を表す重要な指標として、市場関係者が非常に重要視しています。

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